「守宮(ヤモリ)餃子房」VS「恐ろしジョーズ カイハンマー」

中央線屈指の餃子激戦区となりつつある阿佐ヶ谷。

餃子房 猪八戒、博多鉄なべ餃子なかよし、ワシン トーキョー(WAS1N TOKYO)などの名店ひしめく中にあえて挑んだ「守宮(ヤモリ)餃子房」は今まさに存亡の危機にあった。

店長の「ゼンラ星人」と調理担当の「ドブオ」は起死回生の新メニュー開発にとりかかった。

ゼンラ星人「マジで閉店一歩手前よ。次の新メニューが当たらなきゃアタシもお前も失業しちゃうわよ！」

ドブオ「中央線の客はCPにうるさいっすからね …。値段と内容のバランスが難しいですよ。変わった食材使いたいけど…。」

ゼンラ星人「カイハンマーとか一石二鳥どころか一石三鳥で良いんじゃない？一匹で鮫・蟹・烏賊とが味わえる海鮮DX餃子‼︎」

ドブオ「でもカイハンマーってオキシジェンミセスロイドに汚染されてますよね？」

ゼンラ星人「大丈夫。アレは怪獣にしか影響ないから。風評被害だよ〜♫」

ドブオ「まぁ、それはいいですけど(いいのか!?)どうやって捕まえます？」

ゼンラ星人「先日、ウチの宇都宮店で店員と喧嘩した餃子が巨大化して怪獣になったのよ。ウチの餃子も怒らせたら怪獣になるんじゃね？」

ドブオ「そいつとカイハンマーを戦わせるんすね‼︎」

「テメーが売れねーから店が潰れそうじゃね〜か‼︎」

「羽根つきならわかるけど何で触手生えてんのよ気持ち悪い‼︎」

「そもそも宇宙餃子って何なんだよ‼︎」

ありとあらゆる罵詈雑言を浴びせられ宇宙 餃子イーガーコーテルの怒りが頂点に達したその時！

メリメリと音を立てイーガーコーテルは巨大化を始めた。

厨房を突き破りさらには店舗さえも内側から跡形もなく破壊！

その身体は全長３０mを超える「餃子怪獣ギョザラ」となった。

店舗の瓦礫を足元に七色の光を発するギョザラがゼンラ星人とドブオを見つめる…。

ゼンラ星人「やべぇ …店が潰れるまえに店が無くなっちまった。」

ドブオ「どーすんだよオメーのせいだぞ！さっさとカイハンマーやっつけてこいや。アホ餃子‼︎」

「納得いかない…なぜ自分が…。」

そんな苦渋に満ちた表情をうかべつつ餃子怪獣ギョザラは

恐ろしジョーズカイハンマーとの対決に向かうのであった。